理事長挨拶

特定非営利活動法人日本レーザー医学会 理事長挨拶


特定非営利活動法人
日本レーザー医学会
理事長 貴志和生

ご挨拶

2024年11月に開催された第45回日本レーザー医学会総会における定例理事会において、日本レーザー医学会理事長を拝命いたしました。本学会は学際的で大変歴史のある学会であり、身の引き締まる思いです。

レーザー(LASER)とは、Light Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭字語で、20世紀最大の発明のひとつと言われています。レーザー光は通常の光と異なり、レーザー発振器を用いて人工的に作られた光で、ひとつの色でできた強力な光が、ほとんど広がることなくまっすぐに進むことをおおきな特徴としています。この特徴を利用して医学だけでなくCDやDVD、レーザーポインター、光通信などが日常生活に数多く使用されています。

日本レーザー医学会は、レーザーに関する医学、工学、生物学などにおける研究と技術の向上と発展のため、学術交流を図り、社会に貢献することを目的としています。レーザーは、使用方法を誤ると危険であるため、安全面を大切に考える必要があります。このため日本レーザー医学会は、日本の学会の中で唯一、レーザーに関する安全教育講習を行っています。当学会が認定するレーザー専門医は、広告可能な医師の専門性に関する資格名のひとつです。レーザー専門医は、基本領域学会(内科、外科、産婦人科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、形成外科、麻酔科、整形外科、脳神経外科)の専門医を取得した当学会の臨床系正会員が安全教育講習会を受講し、専門医に合格することを必要条件にしています。つまり、レーザー専門医は、臨床系基本領域学会の専門医として医学の専門性を取得した後、レーザーに関する十分な知識と安全性を理解しています。このため、より精度の高い安全なレーザー医療を提供できる臨床医ですので、患者様に安全で効果的なレーザー医療を提供することを第一の目標に掲げて、その対応に尽力していきます。

レーザー医学に興味がある方は是非本学会に入会していただき、どうすれば今以上に安全で効果的なレーザー医療を行うことができるか、共に勉強していきませんか。

レーザー医学領域において解決すべき問題は山積されていますが、会員の皆様と力を合わせて最良の方向性を探り、迅速かつ柔軟に対応するために全力で取り組み、理事長としての職責を果たしたいと思います。今後共ご支援、ご鞭撻の程、どうかよろしくお願い申し上げます。

氏名    貴志 和生(きし かずお)

【学歴】

昭和63年  3月 慶應義塾大学医学部卒業

 

【職歴および研究歴】

昭和63年  4月 慶應義塾大学医学部研修医(形成外科学教室)

平成  2年  4月 浦和市立病院(現さいたま市立病院)外科医員

平成  6年  5月 慶應義塾大学助手(医学部・形成外科学教室)

平成  8年  6月 英国マンチェスター大学生物科学部留学

平成10年  6月 済生会中央病院形成外科医員

平成11年  4月 慶應義塾大学助手(医学部・形成外科学教室)

平成15年  4月 慶應義塾大学講師

平成22年  4月 慶應義塾大学形成外科学教室教授

          現在に至る。

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